CDRとは? -各種成果-
CDRによって具体的には以下のような施策の施行が促進されています。
子ども虐待・ネグレクト
- 赤ちゃんポストの法的担保
- 高リスク家庭支援のリソースセンター設立
- 医療機関でのCPT設置/啓発強化と非通告時の罰則強化
- こんにちは赤ちゃん事業等の家庭訪問サービス強化
- 産院へAHT啓発:SBS予防教育支援
- 加害親へメンタルケア実施義務化
自殺
- 詳細な10代の自殺白書作成
- 教員向け自殺予防講義(年2時間)
- CDRチーム訪問の学校リスク評価
中毒
- 未使用処方薬の定期的回収実施
交通外傷
- 運転免許習得に関する道交法改正
- 行政と連携し信号機/歩道等設置
- 年度末の安全教育の促進
- 飲酒運転の厳罰化
- チャイルドシート提供プログラム実施
- 土木課と連携し危険な道路や歩道の再整備促進
- 自転車のヘルメット着用の法制化
溺水
- プールフェンス設置法制化
- ビーチの救護監視員設置再義務化
- 荒天時の溺水防止の為、国立観測所と提携し、警報発令、啓発、救命胴衣着用等の大規模キャンペーン実施
- 低所得層の子どもへ夏季安全啓発プログラム実施
- 蓋なし井戸への規制強化
- 水辺の監視力強化キャンペーン実施
火災
- 火災報知機設置助成実施
- 賃貸物件の報知器設置法制化
- 10代の放火者へメンタルヘルスサービス提供
- 小児教育プログラムへ火遊びを追加
製品安全性
- 消費者庁へ欠陥製品による死亡の通告を義務化。リコールや警告の手続きの促進(これまでフタ付きおもちゃ箱、5ガロン以上の容量のバケツ、ベビーバスリング等への警告実施)
- 銃火器への安全装置設置義務化
急性心臓死
- すべての学校へのAED設置
- 病院提携し部活動児へ心臓健診
未熟児出生
- 非英語圏妊婦への教育キャンペーン
- 出生時予後を不良とする社会的阻害要因同定研究への助成
- 民間団体と連携し、葉酸摂取啓発
- 警察/産院連携しDV被害女性支援
- 母親支援プログラム設立
睡眠環境改善
- 医療機関が睡眠時安全環境モデルを提供すべく啓発し、両親への睡眠時安全環境啓発実施を促進
- ベビーベット提供/睡眠環境啓発キャンペーン(クリブフォーキッズ)実施
- 保育機関へ睡眠環境啓発と調査を実施するための条例制定
- 睡眠環境のメディアキャンペーン実施
その他
- 小児剖検率の向上キャンペーン
- 児童相談所職員の増員
- 包括的グリーフケア提供
など・・
このような具体的施策促進だけではなく、CDRの実施により以下の効果が認められています。
- 死亡児の同胞の安全担保上の関係機関の反応性向上
- 十分な情報収集、各機関の死因同定の正確性の向上
- 関係機関の連携の改善、効率性の向上
- 犯罪としての捜査、訴追状況の改善
- 地域の子どもへの医療提供体制の改善
- 子どもの死亡に寄与するシステム上の障壁の同定
- 法/施策改正の必要性の同定と権利擁護活動の増加
- 子どもの死亡のトレンドや、リスク要因の把握
- 子どもの健康や安全に関しての市民啓発機会の増加